勤めている企業の方針や仕事内容、環境に不満を感じている方の中には、転職活動を始めようか悩んでいる方もいるでしょう。
しかし、「本当に転職したほうがいいのか」と不安を感じる気持ちもあると思います。
そこで本記事では、転職したほうがいいサインや辞めたほうがいい会社の特徴、転職をしないほうがいいケースなど、元転職アドバイザーがプロの目線で紹介します。
- 転職したほうがいいサインに当てはまる場合は転職活動を始めたほうが良い
- 転職せずに我慢していると、心身ともに疲れてしまう
- 正しい方法で転職活動を進めると、もっと働きやすい仕事を見つけられる
【診断】転職したほうがいい15のサイン
転職を考える場合、転職したい理由は人によって異なります。
こちらでは、転職したほうがいい15のサインを元転職アドバイザーが厳選しましたので、当てはまるサインがあるか診断してみましょう。
1つでも当てはまった場合は、「転職活動」の一歩を踏み出すことが大切です。

転職したいと考えながら我慢して仕事を続けても、良いことはありませんよ!
①会社から評価されない
例えば、あなたが今の会社に5年以上勤めているとします。
そして、入社当初からポジションが変わらず、任される仕事内容も同じであれば、転職したほうがいいサインかもしれません。
なぜなら、数年勤めていても仕事の内容が変わらない場合、この先も会社からの評価は変わらない可能性が高いからです。
そのため、数年勤めた上で、会社から思うような評価が得られていない場合は、前向きに転職を考えてみてください。
②力を発揮できていない
今の会社で、あなたのスキルや経験など、持っている力を発揮できていない場合は、自身の力を最大限に発揮できる企業への転職を視野に入れましょう。
例えば、人と話すことが好きな人が工場で単純作業をしている場合や、IT関連のスキルを大学で専攻している人が接客業をしている場合などです。
もちろん、あなた自身の力を発揮できる仕事が「自分に合っていない」と感じている場合は、無理に転職する必要はありません。
しかし、あなたの力を発揮できる仕事へ転職したほうが高待遇・高収入を目指せますよ。
③モチベーションが沸かない
仕事に対してモチベーションが沸かない場合、仕事にやりがいを感じられないことがほとんどです。
その結果、仕事に対する気力が落ち、作業効率も低下します。
したがって、今の仕事に対してモチベーションが沸かないと感じている場合は、転職したほうがいいサインなのです。
仕事への気力が低下すると、仕事のミスが増えたり、上司からやる気がないと思われたりするため、悪い方向へ進んでしまいますよ。
④退職者が多い
退職者が多い会社からの転職を考えている場合、転職したほうがいいサインである可能性が高いです。
というのも、退職者が多い会社には、いくつかのマイナスな要素があるからです。
例えば、人手不足で残業時間が多いケースや職場環境が悪いケース、営業成績に対して厳しいケースなどが挙げられます。
退職者が多い企業に勤めている場合、企業側にあなたが転職をしたいと考える理由がある可能性が高いため、転職活動でより良い環境に移りましょう。
⑤眠れない日々が続く
疲れていても眠れない日々が続く場合は、転職したほうがいいサインと言えます。また、そんな方は、すぐにでも転職活動に踏み切ったほうが良いです。
なぜなら、疲れていても眠れないということは、仕事のことが頭から離れず、精神的に疲労を感じていることがほとんどだからです。
精神的に疲労を感じた状態で無理に仕事を続けてしまうと、今後の人生を狂わせてしまう可能性があります。
そのため、転職活動を始めて次の職場が決まってから退職するか、一時的に退職して失業保険を受け取りながら心身の休息を取るなど、自分から行動に移しましょう。
失業保険についてはこちらで説明しています

⑥昇給が見込めない
何年も働いているにもかかわらず、入社時から給料に大きな変化がない場合、この先も大きな昇給は見込めないでしょう。
現在の給料で満足している場合は、大きな昇給がなくても問題はないかもしれません。
しかし、現在の給料に満足していない場合は、転職しないかぎり、これから先も給料に不満を感じ続けることになります。
そのため、昇給が見込めないと感じている場合は、昇給制度がしっかりとしている企業への転職をしたほうがいいサインなのです。
⑦昇進が見込めない
昇給だけでなく、昇進が見込めない場合も転職したほうがいいサインです。
例えば、昇進している先輩社員は、入社してから何年ほどで昇進しているのかを確認してみましょう。もしかすると、現在のあなたの勤続年数ですでに昇進している可能性があります。
中には平均よりも早いペースで昇進している優秀な社員もいますが、いろいろな人に昇進時期について聞くことで、昇進までの平均勤続年数を把握できますよ。
あなたと同じ勤続年数で昇進している人が多い場合は、もっと自分を評価してくれる会社への転職を検討しましょう。
⑧人間関係が悪い
仕事場の人間関係が悪いと、どんなに仕事内容にやりがいを感じていても「つまらない」と感じてしまいますよね。
そのため、同じ仕事内容で今よりも、自分に合っている雰囲気の企業へ転職を検討してみてください。
ただし、人間関係が悪いと感じている人が1人であれば、転職ではなくその人とだけ関わらない方法を探すか、違う部署やチームへの異動を上司に相談するなどの方法も1つの手段です。
⑨休日に何もやる気が起きない
休日に何もやる気が起きない場合は、心身ともに疲れている可能性があります。
例えば、入社して間もないうちは、仕事内容や職場環境に慣れていないため、休日も疲れが取れない日々が続くでしょう。
しかし、1年以上勤めて、仕事内容にも慣れているにもかかわらず、休日に何もやる気が起きない場合は、劣悪な労働環境である可能性が高いです。
したがって、今よりも残業時間や業務量が少ない企業への転職を前向きに考えてみてください。
⑩残業や休日出勤が当たり前のようにある
残業や休日出勤が当たり前のようにある会社は、転職すべきです。
なぜなら、従業員のことよりも利益を優先している会社である可能性が高いからです。
一人ひとりに対する業務量が多いにもかかわらず、何も対策を講じない会社は論外だと言えます。
1年を通して、残業や休日出勤が当たり前のようにある会社に勤めている場合は、あなた自身を守るためにも、転職したほうがいいサインとだと考えて良いでしょう。
⑪会社の将来を不安に感じる
転職を考えている方の中には、会社の業績や業界全体の将来を不安に感じている人もいるでしょう。
例えば、会社の売上が下がり続けていたり、業界全体の需要が減少していたりする場合などです。
将来性のない会社に勤め続け、倒産した際に「会社都合退職」として失業保険を受け取るのも1つの手段ですが、倒産すると退職金が受け取れなかったり、急に収入が途切れてしまったりするため注意しましょう。
会社の将来が不安だと感じて転職を考えている方は、現在の求人情報だけでも確認しておき、すぐに転職活動を開始できる状態にしておくことが大切です。
⑫価値観の相違がある
会社ごとに、社風や価値観は異なります。例えば、「人間関係を大切にする」「顧客を一番に考える」「量より質」などです。
この中で、「顧客を一番に考える」という価値観を持った企業に勤めているとします。
顧客のために残業することに不満がない方は、この企業と価値観が合っていると言えます。
一方で、働いている自分たちが「待遇」や「業務時間」に満足できる環境であるからこそ、顧客に良いサービスを与えられると感じている方は、価値観が合っていないと言えるでしょう。
このように、企業の価値観は企業ごとに異なるため、あなたの価値観と相違している場合は、価値観がマッチする企業への転職を考えてみてください。
そうすることで、より働きやすい環境になりますよ。
⑬一人ひとりに対する仕事量が多い
一人ひとりに対する仕事量が多いと感じ、転職を考えている方は、転職したほうがいいサインである可能性が高いです。
例えば、新入社員がすぐに退職してしまう会社や、仕事は部下任せである会社などは仕事量が多い傾向にあります。
普通に仕事をこなしていて、ほとんどの日で定時を過ぎてしまう場合は、前向きに転職を検討しましょう。
仕事量が多いと、心身ともに疲れてしまい、今後の人生に悪い影響を与えてしまう可能性があります。
また、任せられている仕事量が多く、退職しづらい状況である場合は、退職代行などをうまく活用してみてください。
⑭パワハラ・モラハラ・セクハラなどがある
転職を検討している人の中には、パワハラ・モラハラ・セクハラを受けている、または職場で発生している人もいるかもしれません。
パワーハラスメント(パワハラ)とは
身体的・精神的な苦痛を与えられることや、業務の適正範囲を超えて行われる行為のこと
モラハラスメント(モラハラ)とは
相手に暴言を吐いたり、相手を無視したりなど言葉や言動で相手に精神的な暴力をする行為のこと
セクシャルハラスメント(セクハラ)とは
労働者の意に反する性的な言動などにより、就業環境が害される行為のこと
このようなハラスメントを受けている場合や職場で発生している場合は、劣悪な環境下での労働であるため、迷わずに転職活動を始めましょう。
また、退職までのハラスメントに対しては、あなたの管轄地域にある「労働基準監督署」に相談することで対応してくれますよ。
⑮仕事内容が変わらない
数年同じ会社に勤めても仕事内容が変わっていない場合は、この先も仕事内容に大きな変化は訪れないでしょう。
そのため、「仕事に飽きた」「新しい仕事をしたい」と転職を悩んでいる方は、転職したほうがいいサインです。
しかし、転職活動を始める前に、上司や人事に新しい仕事を担当させてもらえるのかを確認できる状況であれば、確認してみてください。
そうすることで、新しい仕事を任せてもらえるかもしれませんよ。
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つぶれる前に転職を!辞めたほうがいい会社の特徴3選
辞めたほうがいい会社には、多くの共通点があります。
こちらでは、辞めたほうがいい会社の特徴を3つ紹介しますので、あなたが勤めている会社に当てはまっている特徴がないかを確認してみましょう。
当てはまる項目が多い場合は、転職活動を前向きに検討してください。
①従業員を大切にしていない
基本的に、企業は従業員がいて成り立つ組織です。
しかし、企業によっては、利益だけを追い求めてしまい、従業員の福利厚生や労働環境を軽視している場合もあります。
例えば、残業するのが当たり前になっていたり、同業種と比べて給料が少なかったりなどです。
このように、あなたが勤めている企業が、従業員のことを大切にしているかを考えてみてください。
そうすることで、転職したほうがいいのかがわかってくるでしょう。
②パワハラやセクハラが発生している
パワハラやセクハラに対して適切な対応が取れていない会社は、労働環境の改善に注視していない場合がほとんどです。
そのため、発生しているハラスメントが解決しても、ハラスメントが再発する可能性は高いです。
前述したとおり、パワハラやセクハラなどのハラスメントが発生している企業は、劣悪な労働環境であると言えるため、転職したほうがいい会社と言えます。
③職場の雰囲気が悪い
職場の雰囲気が悪く、職場全体でコミュニケーションが不足していたり、人間関係が悪かったりする場合は、辞めたほうがいい企業と言えるでしょう。
職場の雰囲気が悪いと、仕事内容があなたに合っていたとしても、仕事に対して「やりがい」「モチベーション」を感じられない場合がほとんどです。
ただし、雰囲気が悪いと感じる場所が特定の部署である場合は、人事や上司に相談して異動することも1つの手段です。
転職しないほうがいいケース3選
転職したほうがいいサインがある一方で、転職しないほうがいいケースもあります。
こちらでは、転職しないほうがいいケースを3つ紹介しますので、当てはまる項目がないかを確認してみてください。
当てはまる項目があった場合は、「転職活動をするべきか」をしっかりと考え、転職してから後悔しないかを考えてみましょう。
転職理由が明確になっていない
なんとなく転職をしようと考えている場合は、転職しないほうがいいです。
例えば、仕事内容に飽きてきたからと感じていたり、上司から注意されて一時の感情で転職を考えたりなどです。
スキルアップのために転職を考えている場合や、精神的に疲れたと感じている場合などは転職したほうがいいサインですが、労働条件や労働環境に満足していて明確な転職理由がない場合は、考え直してみましょう。
周りに転職を促されているだけ
転職を考えている人の中には、周りから転職を促されているだけの人もいるでしょう。
例えば、家族や友人から「今の仕事には将来性がない」「もっと良い仕事がある」などと言われた場合などです。
家族や友人は、あなたのために転職したほうがいいと言っていると思いますが、結局はあなたの人生です。周りからの意見だけでなく、主観で転職したほうがいいのかを考えてみてください。
入社して間もない
入社して間もないうちは、仕事や環境に慣れておらず、転職したほうがいいのではと感じることもあります。
具体的には、入社してから1年未満である場合は、転職についてしっかりと考えることが大切です。
入社して間もなく、仕事や環境に慣れていないことが原因で転職をしてしまうと、早期退職の癖がついてしまう可能性がありますよ。
ただし、第三者から見ても明らかに労働環境が悪い場合などは、入社してから1年未満でも転職したほうがいいケースだと言えます。

早期退職で経歴に傷がつくのが怖いと感じ、労働環境が悪い中では働き続けると、今後の人生に支障をきたす場合があるので、思い切って決断することも大切です!
500人が答えた!転職しないほうがいいケースランキング
株式会社ビズヒッツが転職経験のある男女500人に調査したところ、転職しないほうがいいケースランキングでは、以下の結果となりました。
参考:転職しないほうがいいケースランキング!転職を迷ったときの対処法も解説「Biz Hits」
500人のアンケート結果から、多くの人は「人間関係」「仕事内容」「収入」に不満を感じていても、我慢して働き続けていることがわかりました。
ただ、これらの項目は、仕事をする上で大切な要素です。
転職アドバイザーの目線から言うと、上司や人事に相談して改善するのであれば転職活動をする必要はありませんが、改善しない場合は、働きながら転職活動を進めることが大切だと言えます。
働きながら転職活動を進めてみて、今よりも良い労働環境や好条件の企業を見つけてから転職を進めるのも1つの手段ですよ。
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