有給休暇を保有していて転職を考えている方の中には、「有給消化中に転職したい」と考える方もいるでしょう。
結論からいうと、「条件を満たせば、有給消化中の転職は可能」です。また、有給消化中にバイトや派遣をする場合も、条件を満たせば働けます。
本記事では、ファイナンシャルプランナー兼転職アドバイザーの視点から、有給消化中に転職できる条件やバレる理由などをくわしく解説します。
現職と転職先でトラブルを発生させないためにも、本記事で有給消化中の転職について理解を深めておきましょう。
- 有給消化中に転職するなら就業条件を確認する
- 有給消化中の転職がバレると解雇される可能性がある
- 有給消化中に転職できない場合は、退職日の翌日に入社日を設定する
有給消化中の転職は条件を満たせば可能です!
有給消化中は在籍扱いだけど転職可能!
有給消化中に転職する場合は、現職と転職先の就業規則で「二重就労が許可されているか」を確認しておきましょう。
「二重就労」とは、兼業・副業が許可されていることを指します。
現職と転職先で二重就労が許可されている場合、双方の会社で兼業や副業をしても問題はないため、有給消化中に兼業として転職先の会社に入社できます。
したがって、有給消化中の転職を考えている方は、まずは現職の就業規則を確認してみましょう。
有給消化中に転職できない場合とは
前述したとおり、有給消化中に転職できない場合は、現職や転職先企業で「二重就労」が禁止されている場合です。
この場合、有給消化中に転職してしまうと、就業規則の違反に該当します。
したがって、有給消化中に転職できない場合は、有給を消化しつつ転職活動を進め、退職した翌日に転職先に入社できるように準備しておきましょう。
具体的には、現職が土日祝日休みである場合に、有給を上手に利用し、土日祝日が休みである企業の面接に参加するなどです。
このように、転職活動を効率良く進めるために有給を使うと、スムーズに次の転職先を見つけられますよ。
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有給消化中の転職がバレる理由
有給消化中の転職は、ほとんどの場合で双方の会社にバレます。
というのも、同時に2社の企業に在籍していると、転職先が提出した雇用保険の申請が受理されなかったり、住民税の所得割が2社分で計算されて税額計算が合わなかったりするからです。
どちらかの会社が兼業や副業を許可していない場合は、しっかりと有給を消化し、退職してから入社するようにしましょう。
副業ならOK?有給消化中の副業ならバレない可能性もある
有給消化中の副業は、所得を20万円以下に抑えることでバレない可能性があります。
というのも、所得が20万円以下であれば、所得税の申告をする必要がないからです。
ただし、住民税は所得に応じて税額が加算されるため、副業所得が20万円以下であっても住民税の申告は必要です。
万が一漏れてしまうと、役所が会社側に変更通知を送ってしまい、バレる可能性があります。
結論としては、有給消化中に副業をする場合は所得を20万円以下に抑え、役所の個人住民税担当に電話して「住民税の変更申請」について確認しておくことが大切だと言うことです。
副業で得られる収益と、副業がバレる危険性や住民税変更申請の手間を天秤にかけて考えてみてくださいね!
有給消化を利用して転職活動をする場合の過ごし方
有給消化中に転職できない場合は、有給消化中に効率良く転職先企業を見つけることが大切です。
転職サービスを利用してみる
有給消化を利用して転職活動をする際は、転職サービスを積極的に活用しましょう。
というのも、転職サービスはあなたの有給日数や転職希望時期考慮した上で、最適な転職スケジュールを組み立ててくれ、効率良く転職活動を進められるからです。
また、内定獲得後に転職先の入社日も調整してくれるため、しっかりと有給を消化した上で転職できます。
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転職したい業界を調べてみる
有給消化中に転職活動を進める際は、転職したい業界について、しっかりと調べる時間を確保しましょう。
特に、未経験業界への転職を考えている方は、業務内容や働き方、企業の特徴について調べておくべきです。
業界について調べておくことで、業界の市場動向や必要とされるスキルなども把握できるため、採用面接で自分がアピールできるポイントを洗い出せますよ。
また、業界の基礎知識を知っておくことで、採用担当に仕事に対する「やる気」や「熱意」も伝えられます。
会社説明会に参加してみる
一般的な会社説明会は、平日に開催されることが多いため、有給で休みになった平日に会社の説明会に参加してみるのも良いでしょう。
会社説明会に参加しておくと、気になる会社に在籍している社員の人柄や性格などを把握できるため、自分と相性が良いのかを確かめられますよ。
転職で失敗する理由の多くが「人間関係」であるため、面接前に在籍している社員の雰囲気を知っておくことは、とても大切なのです。
また、実際に働いている人から会社の雰囲気について聞けるため、入社前と入社後のギャップも減らせるでしょう。
2023年現在、オンラインで会社説明会を開催している企業も多いため、気になる方は、企業サイトや転職サイトから確認してみてください。
有給消化中の転職をスムーズに!バレずに転職活動を進められる転職サービス2選
まだ転職先が決まっていない方は、自分に合った企業を見つけられていますでしょうか。
もしも、まだ転職先企業を見つけられていないのであれば、有給消化を利用して転職先を見つけましょう。
こちらでは、元転職アドバイザーが、あなたに合った企業を見つけてくれる転職サービスを厳選しました。
厳選した転職サービスは、登録料・年会費無料で、いつでも退会可能ですので、気軽に相談してみましょう。
転職エージェント | 特徴 | おすすめできる年代 | 対象地域 | 求人数 | 費用 | 評価 |
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正社員転職まで最短1週間!未経験・第二新卒の転職なら「タネックス」
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「タネックス」は、学歴・経歴不問で、未経験から正社員転職を目指せる転職サービスです。
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有給消化中の転職で注意すべきポイント
次に、有給消化中の転職で注意すべきポイントを紹介します。
注意点を知らずに転職してしまうと内定取り消しなどのトラブルに発展する可能性もあります。
最悪の場合「懲戒解雇」される
兼業や副業を禁止している会社で有給消化中に転職すると、最悪の場合「懲戒解雇」されます。
懲戒解雇とは就業規則に違反した従業員に対するペナルティのことで、合理的な理由であり社会的にみて解雇してもよいと判断される場合に使われます。
例えば、本業に支障をきたす副業をした場合に適用される可能性が高いです。
- 競合他社で副業をした場合
- 副業が情報漏えいにつながる場合
- 社会的信用を低下させる副業の場合
有給消化中に転職し、どちらかの会社に何かしらの損害を与えてしまうと、懲戒解雇される可能性があるので、注意しましょう。
懲戒解雇されると退職金がでない可能性もあります!
転職先から内定を取り消される可能性がある
就業規則で二重労働を禁止している企業へ有給消化中に転職しようとすると、転職先から内定を取り消される可能性があります。
というのも、入社早々に就業規則に違反しようとする人は、信用できないからです。転職先企業からの信用を失うと、合理的な理由であると判断され、内定を取り消される場合もあるでしょう。
雇用保険の二重加入はできない
前述したとおり、雇用保険の二重加入はできません。
厚生労働省は、雇用保険について以下のように説明しています。
同時に複数の会社で雇用関係にある労働者(それぞれの会社で雇用保険の加入要件を満たす場合)については、生計を維持するに必要な主たる賃金を受ける雇用関係にある会社でのみ加入していただくこととなります。
なお、雇用保険の加入要件は1つの会社で満たす必要があり、いずれの会社も加入要件を満たさない場合には雇用保険に加入できません。
厚生労働省「Q&A~事業主の皆様へ~」
要約すると、雇用保険は1社でしか加入できないということです。そのため、有給消化中に転職する場合は、現職の人事担当に「雇用保険資格喪失手続き」を伝えておく必要があるのです。
雇用保険資格喪失手続きをせずに転職してしまうと、双方の会社に迷惑をかけてしまいます。
有給消化中の転職についてよくある質問
最後に、有給消化中の転職についてよくある質問を紹介します。気になる質問があれば、確認してみてください。
有給消化中の転職がバレるとどうなりますか?
有給消化中の転職がバレると、以下のトラブルが発生する可能性があります。
- 懲戒解雇
- 退職金減額orなし
- 内定取り消し
- 裁判沙汰(会社に損害を与えた場合など)
有給消化中に転職すると社会保険の二重加入など、バレるのも時間の問題です。したがって、就業規則で二重労働が禁止されている場合は、有給消化中の転職はあきらめましょう。
有給消化中に転職先から出勤してほしいと言われた場合は?
転職先が決まっていて、有給消化中に「出勤してほしい」と言われた場合は、有給消化中であることを担当者に伝えましょう。
ほとんどの採用担当者は、二重労働によるトラブルを把握しているため、有給消化中はあきらめてくれます。
また、就業規則で「二重労働」が許可されている場合は、直属の上司に一度相談してみることが大切です。
就業規則で二重労働が許可されており、現職から転職先で働く許可をもらえれば、有給消化中に「出勤してほしい」と言われた場合に対応できます。
有給を消化せずに退職したら有給はどうなる?
有給消化せずに退職した場合、有給は消滅します。
そのため、有給が残っている場合は、退職前にすべての有給を消化しておきましょう。また、会社によっては退職時に残っている有給休暇を買い上げる制度を導入している場合もあります。
基本は、有給休暇の買い上げは認められていませんが、実施している会社もあるため、気になる方は事前に確認しておきましょう。
有給消化中に転職先の研修に参加するのは大丈夫?
有給消化中に転職の研修に参加することは、基本的にNGです。
というのも、業務上で必須な研修は労働と同じ扱いになるからです。
そのため、現在の会社と転職先の会社で二重労働が許可されており、双方の承諾を得ることで研修に参加できます。
なお、給料が発生しない強制参加の研修は、労働基準法に違反していますので注意しましょう!
有給消化中に転職先でパート・アルバイトはできる?
有給消化中に転職先でパート・アルバイトとして働くことは可能です。
ただし、パート・アルバイトで働く際も「二重就労」が許可されている必要があります。アルバイトだとしても正社員と同じように企業に雇用される働き方であり、二重就労の扱いになるからです。
バイト代を手渡しで受け取ったら働いていることはバレない?
バイト代を手渡しで受け取っても、有給消化中に働いていることはバレる可能性が高いです。
というのも、バイト代を手渡しで受け取っても、会社側が「給料支払報告書」を市区町村に提出するため、住民税などの変更申請が現職の会社や転職先会社に通知されるからです。
また、手渡しでバイト代を受け取り所定の手続きを放置してしまうと、脱税につながるため注意しましょう。
有給消化中に派遣社員への転職は可能?
有給消化中に派遣社員として働くことも可能です。
ただし、派遣社員として働く場合も、同じように双方の会社で「二重労働」が許可されているかを確認しましょう。
また、有給消化中に派遣社員として働く場合は、「登録型派遣」で働くことをおすすめします。
派遣社員には「登録型派遣」「常用型派遣」「紹介予定派遣」があり、「登録型派遣」であれば二重労働が禁止されていない可能性が高く、働き方にしばりがないケースがほとんどだからです。
- 「登録型派遣」:雇用期間に定めがあり日雇いなどスポットで派遣されて労働する働き方
- 「常用型派遣」:雇用期間の定めはなく長期間の労働を想定した働き方
- 「紹介予定派遣」:最長6カ月の派遣期間後は派遣先の社員として再雇用される働き方
まとめ
今回は、有給消化中の転職について、ファイナンシャルプランナー兼転職アドバイザーである筆者が解説しました。
結論としては、現職と転職先の就業規則で二重労働が許可されていれば、有給消化中の転職は可能です。
また、その場合は現職に雇用保険の喪失手続きが必要ですので、人事担当に必ず相談しておきましょう。
しかし、2023年時点では二重労働を禁止している企業が多いため、有給消化中に転職ができない方は、本記事の有給消化中の転職活動を参考に、退職した翌日に入社できるように準備しておきましょう。
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