大企業からの転職は後悔した？転職した人のリアルな声を紹介

大企業から転職しようと考えている方の中には、「大企業を退職しても後悔しない？」と不安に感じている方もいるでしょう。

たしかに、大企業は待遇に恵まれていたり、年功序列で昇進したりなどさまざまなメリットがあるため、「退職しないほうがいいかもしれない」と転職を悩んでしまう方も多いです。

本記事では、大企業から転職を考えている方に向けて、大企業から転職した方のリアルな声や大企業から転職しないほうがいい理由などを紹介します。

本記事は、従業員数1万人以上の大企業で勤めていた経験を踏まえたうえで、転職アドバイザーの目線から作成しています。

大企業からの転職を後悔しないためにも、本記事を参考にしてください。

大企業から転職しないほうがいい？

結論から言うと、大企業から転職しないほうがいいかは、その人の状況によります。

というのも、あなたの現在の心身状態、家庭状況、転職理由によって大企業から転職をおすすめできる場合もあるからです。

例えば、一人暮らしの方が今の仕事に不満を感じていたり、新しいことに挑戦したいと感じていたりする場合、大企業から転職することは良い選択だと言えます。

一方で、子供がいて現在の収入のみで家庭を支えている場合は、大企業のまま働き続けたほうがいいでしょう。

あなたが本当に大企業を退職すべきなのかを知るためにも、本記事で大企業に向いているのか、転職すべき状況であるのかを確かめてみてください。

転職して後悔？大企業から転職した人のリアルな声

次に大企業から転職した人のリアルな声を紹介します。

企業によっては労働環境が悪かったり精神的に疲れてしまったりなど、転職すべき会社もあることがリアルな声からわかりました。

転職ではなく異動すればよかったと後悔している

大企業からベンチャー企業へ転職した方の中には、大企業の中で「異動」すればよかったと後悔している方もいました。

最近の大企業はキャリアのための異動希望を奨励してるから、いきなり転職より1回異動してからが個人的オススメ。

私は工場で経験積んだことも社内FAもやったけどどれも良い選択でした。

旦那は大企業からベンチャーに転職後ちょっと苦労してて、大企業にいる間に異動しておけばと後悔してた。 https://t.co/AZ34U6TQJy

— かばたあきこ🦛_品証・製造系webライター×フルタイムワーママ (@ako_kabata_w) December 16, 2023

例えば、今の仕事に飽きてしまった場合などは、大企業の中で違う部署に異動することで、悩みを解消できる可能性が高いです。

そのため、いきなり転職を考えるのではなく、転職せずに解決できる問題であるかを考えることが大切だと言えるでしょう。

大企業は残業が当たり前で「異常」だと感じている

大企業から転職した人のリアルな声には、「大企業を2社経験したけど、残業が当たり前」と労働環境に不満を感じている方がいました。

日本人働きすぎ。
大企業から大企業に転職したけど2社の両方とも残業が定常化してるのマジ異常だよ。
そんなだから人来ないんだよ。
人手不足じゃなくて
〝都合がいい〟〝好条件な〟〝奴隷が〟
見つからないって言い直しなよ。

— 【Z世代】無敵の人予備軍 (@Z_GenerationGap) June 1, 2023

たしかに大企業によっては労働環境が悪い場合もあるでしょう。筆者が勤めていた企業は、役職が上がるほど残業時間が増える傾向にあり、月に40時間を超える残業をしている人もいました。

労働環境の悪さが原因で体調をくずしてしまう可能性があるのであれば、上司に相談するか転職を前向きに検討しましょう。

大企業から転職したけど後悔していない

大企業から転職した方のリアルな声を確認していると、「大企業から転職したけど後悔していない」と投稿している方もいました。

超大手企業から転職した。大企業の看板も、充実した福利厚生も、心配のない毎日も、育ちの良い可愛い同僚も無くなった。その代わりに、自分の力で歩いていく覚悟と、血となり肉となる経験と、市場で評価される力と、仕事大好きなおばちゃんを手に入れた。Goodな転職だった。全く、全く後悔してないよ…

— そーた＠BizDev責任者 兼 代表取締役 (@Sotariman) May 26, 2023

この方は、大企業から転職して「自分の力で歩いていく覚悟」「経験」「実力で評価される力」を手に入れたと感じています。

この投稿から、大企業から転職する際に明確な転職理由があれば、後悔しない転職になる可能性が高いと言えるでしょう。

大企業に勤め続けて「鬱」になって休職した

大企業に勤め続けた結果、「鬱」になって休業した方もいました。

大企業に就職してずっと実験していられたらいいと思ったのは間違いで、いつまでもそんなわけにいかず、出世もします。辛くて鬱になって休職したりもしました。転職したり学校行ったりしたけど世の中があまり進歩していなくてどこに行っても「今から追いつける」って根拠の無い自信を持つに至りました。

— suzuki hiroco (@hiroco2003) May 18, 2023

この方は、大企業での年功序列制度によって望まない出世をした結果、仕事がつらくなって休業した、と投稿しています。

大企業の年功序列制度は、人によって合わないと感じることもあると言えるでしょう。

 今の会社を転職すべきかはこちらで詳しく説明しています 

後悔しないために！大企業から転職しないほうがいい理由

こちらでは、大企業から転職しないほうがいい理由について紹介します。

大企業の転職を後悔しないためにも確認しておきましょう。

車や家のローン審査に通過しにくくなるから

大企業から転職すると、車や家のローン審査に通過しにくくなる可能性があります。

というのも、車や家などの高額なローン審査では、勤めている企業の安定性や勤務年数、給料などを考慮した上で融資できる金額が決まるからです。

大企業であれば倒産する可能性も低く給料も安定しているため、住宅ローンなどの高額な審査にもスムーズに通過できるでしょう。

しかし、大企業から中小企業に転職すると、企業の安定性が保証されていなかったり、勤務年数がリセットされたりなど、住宅ローンの審査に通過しにくくなる傾向にあります。

自分のスキル以上の給料を受け取っている可能性があるから

大企業は年功序列で給料が上がる傾向にあります。

そのため、スキルや実績に関係なく給料が上がり、自分のスキル以上の給料を受け取っている場合もあります。

自分のスキル以上の給料を受け取っている会社から転職すると、給料が大幅に下がる可能性が高いと言えるでしょう。

待遇面で後悔する可能性があるから

大企業は福利厚生が充実している会社が多いため、転職すると待遇面で後悔する可能性があります。

例えば、家賃手当や退職金制度、家族手当などです。

大企業は優秀な人材を確保するために他社よりも福利厚生を充実させているため、中小企業との待遇面の格差に後悔する可能性があります。

周りからの目が変わるから

大企業に勤めていると周りから尊敬のまなざしで見られることもあります。しかし、大企業から中小企業に転職することで、周りからの尊敬のまなざしもなくなるでしょう。

さらに、親戚や家族からは、大企業から転職したことで、不安な目で見られる可能性もあります。

周りからの視線を気にしている方は、大企業から転職した際の周りからの視線に後悔してしまうかもしれません。

大企業から転職しないほうがいいケース

大企業から転職しようと考えている方の中には、転職をしないほうがいいケースもあります。

こちらでは、そんな転職をしっかりと考えた方がいいケースを紹介します。

仕事にやりがいを求めていない場合

仕事にやりがいを求めていない場合は、大企業をわざわざ転職する必要はありません。

というのも、大企業は会社に出社して与えられた仕事をこなすだけで、平均以上の給料をもらえるからです。

一方で中小企業やベンチャー企業は、インセンティブ制度を導入している会社が多く、会社に出社した上である程度の成果を出す必要があります。

そのため、仕事にやりがいを求めていない場合は、大企業の働き方が合っています。

転職理由が明確に定まっていない場合

明確な転職理由がない状態で大企業から転職してしまうと、後悔する可能性が高いからです。

というのも、再度大企業に転職しようと考えても、中途採用（キャリア採用）の応募倍率は高く、再就職するのに苦戦する可能性があるからです。

そのため、大企業を転職する場合は、明確な転職理由を見つけた上で、転職するかを決めましょう。

待遇面に満足している場合

大企業の待遇面に満足している場合、転職先の待遇面に満足できず再度大企業への転職を考えてしまうかもしれません。

そのため、現在の待遇面に満足している場合は、このまま大企業で働き続けるか、待遇面が充実している企業にしぼって転職活動を進めましょう。

家族から反対されている場合

家族から反対されている場合、家族からの反対を押し切って大企業から転職してしまうと、家族の仲に亀裂が生じてしまう可能性があります。

例えば、子供がいる家庭であれば、配偶者から「これからの生活のことをまったく考えていない」と感じられてしまうかもしれません。

最悪の場合、別居や離婚などのトラブルにも発展する可能性も考えられます。

転職を家族から反対されたら、しっかりと話し合ってから転職活動を始めることが大切です。

まとめ

今回は、大企業からの転職はしないほうがいいのかについて、上場企業に勤務した経験から転職のプロ目線から解説しました。

結論としては、大企業を転職しないほうがいい人は以下のとおりです。

• 仕事にやりがいを求めていない人
• 転職理由が明確に定まっていない人
• 待遇面に満足している人
• 家族から反対されている人

一方で大企業を転職してもいい人は、以下のとおりです。

• 自分の好きな仕事をしたい人
• 精神的につらいと感じている人
• 新しいことに挑戦していきたい人
• 起業などさらなる高みを目指したい人

大企業から転職することは、大きな決断です。そのため、「本当に大企業を転職してもいいのか」と悩んでしまう方もたくさんいます。しかし、大企業から転職をして成功している方や満足している方もたくさんいます。

本記事を参考に、自分が大企業から転職すべきなのかを今一度考え見てください。そして転職する理由が明確であれば、前向きに転職活動を進めましょう！