エンジニアへの転職を考えている方の中には、将来性について不安を感じている方もいるでしょう。
AIに仕事を奪われる?
エンジニアの求人倍率は下がっている?
将来的に生き残るエンジニアとは?
結論から言うと、エンジニアは将来性のある職業です。
「Chat GPT」などのAIが流行している今、これらのAI技術を使いこなせるエンジニアは市場価値が高く、今後もますます需要は高まると考えられま。
本記事では、エンジニアへの転職を期に将来性について不安を感じている方に向けて、エンジニアの将来性や転職事情、未経験から転職を成功させるポイントなどを紹介します。
- エンジニアの将来性は高く伸びる可能性が高い
- エンジニアの有効求人倍率は年々上昇している
- エンジニアを未経験で目指すなら基礎知識を理解しておこう
エンジニアは将来性のある職業であり、未経験からでも挑戦できる職業でもありますよ!
エンジニアの将来性は高く伸びる可能性が高い
2024年現在、さまざまなAIが市場に出回っています。
有名な生成AIとしては「ChatGPT」や「Bing AI」などが挙げられ、これらのAI技術は、エンジニアとしての仕事の一部を任せられるほどまで発達しています。
しかし、すべての仕事内容をAIが補えているわけではありません。
例えば、AIにコーティングを任せることは可能でしょう。
しかし、ネットワークの構築や基本設計などは人間が担当しているケースがほとんどです。
このように、今のうちからエンジニアとしてのスキルを高めておき、AIを業務の効率化として使用できるようになると、将来的に生き残れるエンジニアとして活躍できるのです。
ただし、コーティングばかりしているようなエンジニアは、将来的には厳しい環境に立たせれる可能性があります。
転職市場から将来性を解説!エンジニアの有効求人倍率や平均給料
次に、エンジニアの転職事情から将来性があるかについて解説します。
2024年時点においてエンジニアは、平均年収や有効求人倍率は高い状態にあります。
そのため、多くの企業から高待遇で求められている職業だと言えるでしょう。
エンジニアの有効求人倍率は高い
有効求人倍率とは、有効求職者数における有効求人数の割合のことです。
有効求人倍率が1をこえると、求職者よりも求人数が多いことを示します。
大手転職サイトのdodaの調査によると、2023年におけるエンジニアの有効求人倍率は以下のとおりです。
期間 | 有効求人倍率 |
2023年 12月 | 8.85 |
2023年 11月 | 7.62 |
2023年 10月 | 6.63 |
2023年 9月 | 6.71 |
2023年 8月 | 6.61 |
2023年 7月 | 6.47 |
2023年 6月 | 6.41 |
2023年 5月 | 6.09 |
2023年 4月 | 6.09 |
参考:doda
2023年時点のエンジニアの求人倍率は、6.0を下回った月はなく、徐々に増加している傾向にあります。そのため、最近のエンジニア業界は、深刻な人材不足であることがわかります。
エンジニアが将来性のない職業であるのならば、ここまで多くの企業が人材を求めることはないですよね。
エンジニアの平均給料
エンジニアの求人を豊富に取りそろえている求人ボックスによると、エンジニアの平均給料は以下のとおりです。
正社員 | 平均年収547万円 |
派遣社員 | 平均時給2,144円 |
アルバイト・パート | 平均時給996円 |
参考:求人ボックス給料ナビ
なお、エンジニアの平均給料は、地域や会社規模によって大きく異なります。
例えば、中小企業や地方の小規模Web制作会社では、年収400万円ほどが相場である一方で、都心に拠点をおく大企業では年収1,000万円を超えるケースもあります。
しかし、どちらにせよ、日本全体の平均年収と比べると、高い水準であることから、需要のある職業であると言えますね。
エンジニアの転職は難しい?
エンジニアへの転職の難易度は、未経験であれば一般的に高いと考えられがちです。
しかし、IT業界の需要は高く人材不足であるため、求人数は常に多い状態であるため、しっかりとアピールできれば転職は可能です。
さらに、エンジニアはリモートワークに対しているため、地理的な制約が少なく、全国各地の求人に応募できます。
エンジニアを求めている企業は多く、未経験でも積極的に採用している企業もあるため、将来に活躍できるエンジニアを目指して転職を考えている方は、挑戦してみましょう。
将来に活躍できるエンジニアになろう!未経験でエンジニアへ転職するコツ3選
将来的に活躍できるエンジニアになるためには、まずはエンジニアとして採用されて実践経験を積む必要があります。
こちらでは未経験からエンジニアへ転職するコツを3つ紹介しますので、転職を成功させるためにも参考にしてください。
未経験で転職する際は、IT知識を学びながら転職活動を進めることで、採用担当に仕事に対する意欲をアピールできますよ!
専門的な言語を学びながら転職活動を進める
未経験でエンジニアに転職する場合、専門的な言語を学びながら転職活動を進めることが大切です。
勉強の流れとしては、まずはHTMLやCSSなどの基本的な言語から学び始め、余裕があればJavaScriptやPHP、Rubyなどより専門的な言語を学びます。
IT業界で需要の高い言語を優先的に学ぶことで、採用担当に仕事に対する意欲や基礎知識をアピールできます。
また、学習方法にはオンライン学習や書籍、YouTubeなどがあり、一番おすすめできる学習方法は、無料で受けられる転職エージェントのプログラミングスクールです。
というのも、転職エージェントに在籍しているスタッフが講師を務めるため、応募先企業にあなたが学んできたスキルを伝えてくれるからです。
未経験に強い転職エージェントを活用する
未経験でエンジニアへ転職する場合は、未経験に強い転職エージェントを利用することが大切です。
なぜなら、未経験に強い転職エージェント以外に登録しても紹介できる求人が限られてしまい、転職活動が思うように進まないからです。
また、未経験に特化した転職エージェントは求人情報だけでなく、研修やサポート制度が充実しています。
例えば、先ほど紹介した無料で開催しているプログラミングスクールなどです。
さらに、転職活動の基礎である応募書類の書き方や自己アピールの仕方、面接対策のサポートも丁寧に教えてくれます。
安心して利用できる転職エージェントはこちらで紹介しています
エンジニアの種類を知っておく
エンジニアの主な種類は、以下のとおりです。
それぞれの種類で必要なスキルや求められるポジションは異なります。
未経験でエンジニアを目指す場合、どの分野に特化したエンジニアになりたいのかを考えて必要なスキルや知識を身につけていきましょう。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアとは、Webページやアプリケーションの見た目や動作を担当するエンジニアのことです。
Webデザイナーが作成したデザインを参考にHTMLやCSS、JavaScriptといったプログラミング言語を用いて、Webページやアプリケーションのレイアウトや動作を構築します。
また、最近ではReactやVue.jsといったフレームワークを用いる場合もあります。
フロントエンドエンジニアは、ユーザーの使いやすさやデザインに配慮しながら開発を進め、イメージどおりのWebページやアプリを作ることが主な仕事です。
なお、フロントエンドエンジニアにはUI/UXデザインやデザインツールの使用経験、プログラミングスキルなどが求められるめ、最新技術を学び続けられる学習意欲が重要です。
バックエンドエンジニア
バックエンドエンジニアとは、ウェブサイトやアプリケーションの裏側で動くサーバーサイドの処理を担当するエンジニアのことです。
ユーザーが入力した情報を受け取って処理し、データベースに保存する役割などを担います。
例えば、ECサイトでの購入処理やSNSデータの管理、検索エンジンの最適化など、サービスの裏側で必要な処理などです。
また、クラウドサービスの導入やアプリの高速化など、基盤となる設備などを最適化する業務も担当します。
バックエンドエンジニアは、プログラミング言語やデータベース、サーバー知識に詳しく、安定したサービスを顧客に提供するためにも欠かせない存在です。
インフラエンジニア
インフラエンジニアとは、Webシステムやアプリケーションを動かすために必要なサーバーやネットワーク、データベースなどを構築・運用するエンジニアのことです。
例えば、Webサーバーを構築してオペレーションシステムをインストールするなど、システムの基盤を作成します。
なお、セキュリティ対策も同時に担当する場合もあります。
また、最近ではクラウドサービスを利用するケースも多く、AWSやAzureなどのクラウドプラットフォームの知識が必要とされてきています。
そのため、自動化ツールの使い方やプログラミングスキルを学んでおくことが大切です。
インフラエンジニアは24時間365日交代制でサーバーを管理するため、柔軟な対応力とストレスに強い性格が求められます。
エンジニア転職を成功させよう!採用担当に好印象を与える資格3選
エンジニアへの転職で、採用担当に好印象を与える資格を紹介します。
ITパスポート
ITパスポートは、情報技術に関する基本的な知識や用語が問われる資格試験で、IT業界の基礎知識を身につけられます。
具体的には、コンピュータの基礎知識、ネットワーク、AI技術、経営戦略、セキュリティーの基礎知識などです。
ITパスポートを所有していると、IT業界に関する基礎的な理解があることを証明できます。
そのため、入社後の研修をスムーズに進められると採用担当に思われます。
ITパスポートは比較的簡単に取得できるため、未経験でエンジニアとして転職を考える際は、IT業界を知る上でも転職活動と並行して勉強を進めましょう。
難易度 | 比較的易しい |
試験日 | 随時受験可能 |
試験内容 | ・コンピュータの基礎知識 ・ビジネスにおける情報処理技術の活用方法 など |
基本情報技術者
基本情報技術者は、IT業界における幅広い知識や技術、情報処理に関する知識が問われる試験です。
主にエンジニアを始めたての方や、これからエンジニアに挑戦しようと考えている方を対象としています。
ITパスポートよりも資格難易度は若干上がり、IT業界において幅広い知識を身につけていることを証明できます。
ただし、基本情報技術者はエンジニアの入門資格であるため、転職活動を進めながらでも取得は可能です。
難易度 | 易しい |
試験日 | 随時受験可能(2023年4月5日以降) |
試験内容 | ・コンピュータシステム全般についての基本的な知識 ・情報システムの開発知識 など |
HTML5プロフェッショナル認定
HTML5プロフェッショナル認定は、HTML5、CSS3、JavaScriptなどのプログラミング言語を学べる資格試験です。
難易度には、レベル1とレベル2があります。
- レベル1:基礎
- レベル2:応用(レベル1を取得しないと受けられない)
HTML5プロフェッショナル認定試験を取得しておくと、Webコンテンツ制作の基礎を理解していることを証明できます。
取得しておくと、エンジニア未経験だとしてもある程度の知識を持っており、即戦力として活躍してくれる人材だと思われるでしょう。
また、レベル1の試験難易度はそこまで高くなく、平均勉強期間はおよそ40時間であることから1~3カ月程度で取得できます。
難易度 | 普通 |
試験日 | 随時受験可能 |
試験内容 | ・Webの基礎知識 ・CSS ・JavaScript ・API基礎知識 など |
未経験のエンジニアに求められるスキル
こちらでは、エンジニアの転職で求められるスキルを紹介します。
エンジニアは、意外とコミュニケーション能力が必要とされます!
コミュニケーション能力
エンジニアの転職で求められるスキルの1つ目は、コミュニケーション能力です。
というのも、エンジニアはプロジェクトチームの中で仕事を進める機会が多く、お客様や上司、同僚などさまざまな関係者と日々コミュニケーションを取るからです。
また、エンジニアは開発したシステムを顧客に提供することもあります。
そのため、顧客のニーズをくみ取り、適切な提案や説明が必要とされる場面も珍しくありません。
エンジニアとして成功するには自分の意見を明確に伝え、相手の気持ちを考慮できるコミュニケーション能力が求められるのです。
理論的な思考
エンジニアの転職で求められるスキルの2つ目は、理論的な思考です。
というのも、エンジニアは莫大な情報やデータから本質を抽出して体系的に整理し、問題解決の仮説や原理を立てる思考が求められるからです。
エンジニアに必要な理論的な思考力を身につけるためには、以下のことを意識しましょう。
- 大量の情報やデータを整理するために分類や体系を作る
- 根拠のある仮説を立て、論理的に説明できるようにする
- 過去の成功・失敗例を次に活かす
また、新しい技術や開発手法が登場した場合、根本的な原理を理解し、技術や手法を活用するために学び続ける必要があります。
PDCAサイクルを意識できる
エンジニアの転職で求められるスキルの3つ目は、PDCAサイクルを意識できることです。
PDCAサイクルとは、「Plan(計画)- Do(実行)- Check(評価)- Act(改善)」のプロセスを繰り返すことで、業務プロセスの改善や問題解決を実行する手法です。
Webサイトやアプリケーションの開発では、開発計画の立案から運用後の評価までPDCAサイクルを意識し、品質の向上や効率化を実現する必要があります。
例えば、失敗例や顧客からのフィードバックから次の業務を改善することで、より高品質なWebサイトやアプリケーションを開発できます。
PDCAサイクルを身につけていることは、エンジニアの転職において高い評価につながるため覚えておきましょう!
将来性のあるエンジニアへキャリアアップも大切!日ごろから意識すべきポイント
エンジニアへの転職を成功させたら、この先10年以上活躍できるエンジニアとして成長し続ける必要があります。
こちらでは、エンジニアへの転職後に意識すべきポイントについて2つ紹介します。
未経験でエンジニアへ転職する場合、今後のキャリアアップのためにも確認しておきましょう!
自分の市場価値を知る
エンジニアとしてキャリアアップを目指すなら、自分の市場価値を考えながら仕事に取り組みましょう。
というのも、自分の市場価値を知ることで、自分のスキルや経験に見合った適正な報酬がわかるからです。
また、どのようなポジションに向いているのかも客観的に判断できます。
あなたの市場価値は、業界の動向や需要、供給バランスによって変動するため、業界のトレンドや求人情報を常に把握しておくことが大切です。
ただし、自分を過大評価しすぎないようにしてくださいね!
ポートフォリオを作成する
ポートフォリオとは、自分で手がけたプロジェクトやコードをまとめたもので、転職先の企業や採用担当者に自分のスキルや実績をアピールするための資料のことです。
ポートフォリオには、次のような内容を記載します。
- 過去のプロジェクトで何を担当したのか
- どのような課題を解決してきたのか
- 作品をデザインする際に何を工夫してきたのか
ポートフォリオを作成できる有名なサイトとして、「GitHub」や「CodePen」などが挙げられます。
「GitHub」では自分が実際に開発したソースコードをアップロードでき、「CodePen」ではHTMLやCSS、JavaScriptなどの動作を確認できますよ。
充実したポートフォリオの作成方法は、後ほど紹介する転職エージェントがサポートしてくれます!
エンジニアの将来性は上がる可能性が高い
2024年現在、「Chat GPT」や「Bing AI」などの生成AIが流行したことで、「エンジニアの将来性がない」と言われる機会が増えました。
しかし、2023年時点のエンジニアの有効求人倍率は6.0を超えていて、求職者よりも求人数の方が多い状況です。
また、今のうちからエンジニアとしての勉強を始め、AI技術を活用できるエンジニアとしてキャリアアップを目指すことで、時代の流れに乗った需要の高いエンジニアとして成長できます。
未経験からエンジニアへの転職を目指している方は、エンジニアとしての将来性に自信を持ち、今回紹介した転職のコツなどを意識してエンジニアに挑戦してみてください。